リノベーションと私。Vol.05 ローン契約 後編

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リノベーションと私。Vol.05 ローン契約 後編

ローン契約日

仕事が休みの土曜日の午後M銀行に赴いた。担当の女性は若くて綺麗な方だったが、「不安」というお題で形態模写をしているのかというぐらい内なる感情が表情に出ていた。胸元の名札の上には非常に読みやすいフォントで「研修中」と書かれていた。

カウンター越しに対面し説明を受けていたのだが、彼女の斜め45度後ろには先輩であろう女性が万が一に備え座って彼女を見守っている。

猫背気味の先輩は顔面の3/2がマスクで覆われその表情は読み取れないが、研修中彼女の説明が不足していると、ゴールエリアに飛び込むメッシみたいなスピードで、話の間に入り込み内容を補填する。頼もしい人だ。

途中で研修中彼女は実はドローンで、先輩彼女が斜め後ろから操作しているのかなと思った。あのマスクは腹話術のカモフラージュか?だが二人同時に話す事もあったので流石にそんな技術はないだろう。

研修中彼女の不安な表情と単調なトーンの説明を聞いていると、頭痛がしてきた。大切な話なので、私自身が集中して聞いていたせいもあるかもしれない。

保険の見直し

ローン契約が一通り終わったあと、今度は現在加入している保険の見直しをする事になった。研修中彼女と先輩彼女が退席し、保険の担当の女性が現れた。保険女子。

ガンになる可能性

自身の収入に対して、現在月々支払っている保険料の割合が高い。実質、月収の5分の1近くを保険に支払っている。息子の学資の為のものと、貯蓄目的の積立型のもの。あと、掛け捨ての医療+生命保険。

正直きついというのと過剰に支払っているものもあるかも知れないので見直す事にした。ガン団信に入るのにガンの特約をつける必要があるのか?そもそも私はガンになるのか?

そんな事ばかりを考えているとさらに頭痛がひどくなり何が正しいかわからなくなってきた。いっその事、保険女子に聞きたかった。

「私はガンになりますか?」

個人年金

個人年金についての説明も受けた。正直なところこの辺りから記憶がない。貯蓄の代わりに投資する。外貨の方がいいだの、NISAだのUSAだの。いやUSAは言ってなかったか。

私の方から説明を頼んでおいて失礼な話だが、保険女子の説明も最後のあたりは全くの空返事になっており、返事と表情だけは作っていたが私の心は空洞だった。保険女子には申し訳なく思う。

思うこと

私は仮定の話をするのが苦手だ。何事も事実を元に議論したい。ファクトフルネスで生きたい。金利が上がる可能性、地震が起こる可能性、津波が来る可能性、ガンになる可能性。どう考えてもネガティブな方向にしか考えは行かない。

住宅ローンの話はまだしも保険の話は本当にエネルギーがいる。結局3時間、話を聞いていたが最後は疲れ果て逃げるようにその場を去ってしまった。

せめて出てくる単語がもっと楽しければ良いのに。ガンは「キャンサー」に呼び方を変えれば、本来の病がもつ暗さや重さが軽減するんじゃないか。

住宅ローンは「ー」を一つ増やして「住宅ローーン」に名称を変えれば、アメトーーク!みたいで愉快じゃないか。

疲弊し家路を急ぐ。一度休んで、もう一度考えよう。

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